はじめに
気づけば、投資歴も10年を超える。
来年は53歳、娘たちの教育費もこれからが本番。
それでも、気持ちはつい“攻め”に傾いてしまう。
株式の上昇に背中を押され、「もっと増やせるかも」と思う一方で、「そろそろ守りも意識すべきでは」と自問する自分もいる。
今回は、そんな迷いの中で見直した「リバランスの意味」について書いてみたい。
リバランスは“利益確定”ではなく“軌道修正”
リバランスというと、「せっかく伸びた資産を削るなんてもったいない」と感じる人は多い。
だが本来の目的は、**“利益を確定すること”ではなく、“リスクを一定に保つこと”**にある。
全世界株式80%、安全資産20%と決めても、相場が好調ならすぐに90:10に傾く。
このまま放置すれば、次の暴落で受けるダメージも大きくなる。
そこでリバランスで一部を現金や債券に移す。
それは「守るための撤退」ではなく、「次の下落で買う余力を残すための準備」だ。
感情に負けない仕組み
人は、上がるときに売れず、下がるときに買えない。
そんな心理の揺れを超える唯一の方法が、ルールとしてのリバランスだ。
リバランスを“感情のブレーキ”と捉えるのではなく、“自動操縦のハンドル修正”と考える。
市場の熱狂にも恐怖にも流されず、冷静に80:20を維持する。
それが長期投資家の「本当の強さ」なのだと思う。
まとめ:リバランスは「守りながら攻め続ける」戦略
私はこれまで「毎年2.5%取崩し」を想定していたが、今は「年1回のリバランス」で資産配分を整える方が、自分には合っている気がしている。
取崩しが“減らす”行動だとすれば、リバランスは“整える”行動。
そして、整えることで、次の上昇局面を取り逃がさずにすむ。
・リバランス方針/5%以上の乖離があれば実施
・毎年12月:必ず定期リバランス、80:20に戻す
・年内の臨時リバランスは条件付き、乖離が ±7〜10% に達した場合のみ(5%では動かない)
・2030年からリスク資産比率を段階的に縮小
・2030年 - 75:25
・2033年 - 70:30
・2035年 - 65:35

暴落が来たとき、私は“売る側”ではなく、“買う側”でいたい。
そのために、いまリバランスを選ぶ。
それが、攻め続けたい自分にとっての“最善の守り”だ。
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