国内リートである、J-REITは、2001年に市場が開設され、今年で18年が経過しました。
2019年9月現在、63銘柄が上場、市場全体の時価総額も16兆円を超えています。
最近、国内リートは絶好調です。
・好成績で資金流入
・株安をよそに上がり続ける
・好調が続く
・資金流入続く
・強い動きをみせる
等々、国内リートに関する良いニュースばかりが並んでいます。
加えて、2000万円問題が資産形成への関心を高め、投資の扉をこじあけました。
老後に備えて資産運用を始める動きが個人の間でもじわりと広がり始め、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の口座数が急増しているというニュースも流れています。
令和元年(2019年)は、将来、貯蓄から投資への転換点となる年だったと言われるかもしれません。
高い利回りに引き寄せられて、国内リート市場には多くの人が入ってきていますが、投資商品としてリスクがないわけではありません。
投資するからにはリスクを把握して、きちんとした投資を行いましょう。
リートにおける5つのリスク
不動産市況リスク
リートは実物資産である不動産を投資対象にしているため、不動産市況の影響を受けます。
不動産の賃貸市場や売買市場、経済情勢など様々な要因で、不動産の賃料収入や評価額も変動します。
したがって、銘柄個別の業績には関係なく価格や分配金が減少するおそれがあります。
金利変動リスク
リートは投資家から資金を集めるほか、金融機関からの借り入れで不動産を購入します。
このため金利が上昇すると、利息負担が増加するため、収益が減少するリスクがあります。
天変地異リスク
リートは実物資産である不動産を投資対象としているため、自然災害などによる建物の滅失、毀損や環境問題などで、リートの価値が下がり、分配金が減少するリスクがあります。
投信法及び不動産に関わる法、税制度等の変更に関するリスク
投信法及び不動産税制、建築規制など不動産に関わる法律や税制の変更など、リートに関わる制度変更で、不動産価格や収益が減少するリスクがあります。
投資法人の倒産・上場廃止リスク
投資法人におけるキャッシュフローの悪化などから、一般の企業と同様の倒産リスクがあります。
ただ、所有する不動産の価値がゼロになるわけではないので、不動産を売却して、投資資金が返金される場合もあります。
また、証券取引所の上場廃止基準に該当した場合は、上場廃止となるリスクがあります。
まとめ
投資にリスクはつきものです。
国内リートに投資を考えている人は、今なら、63銘柄の中から、銘柄選定をしなければなりません。
その際、十分にリスクを把握して投資対象を決めてください。
投資は自己責任であるということを忘れてはいけません。
だれかのマネをして損失が出たとしても、責めるべきは、だれかさんではなく、マネをしたあなたなのです。
リスクがない資産運用なんて、あり得ません。
リスクとリターンは等価交換でできています。
小さなリスクしか取れない人は、小さなリターンしか受け取れません。
どこまでのリスクを受け入れるかは、あなた次第です。
リスクを取り、投資を楽しみましょう。