インフラファンドは、太陽光発電施設などのインフラ施設を投資対象とするファンドのことです。
現在、6銘柄が上場されていますが、魅力は、何といっても分配金利回りが高いこと。
J-REIT(不動産投資信託)だけでなく、インフラファンド銘柄も投資対象にすることで、高利回り投資の幅がきっと広がるはずです。
東証インフラファンド一覧(2020年1月10日、利回り降順)
順位 | コード | 銘柄 | 1/10終値 | 利回り(%) | 時価総額(百万円) |
1 | 9285 | 東京インフラ・エネルギー投資法人 | 107,700 | 6.31 | 4,958 |
2 | 9284 | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 | 119,700 | 6.18 | 27,673 |
3 | 9286 | エネクス・インフラ投資法人 | 98,100 | 6.05 | 9,008 |
4 | 9283 | 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 | 108,700 | 5.89 | 17,000 |
5 | 9281 | タカラレーベン・インフラ投資法人 | 120,300 | 5.82 | 23,318 |
6 | 9282 | いちごグリーンインフラ投資法人 | 64,600 | 5.54 | 6,652 |
インフラファンド収益源の裏付け
どのインフラファンドも太陽光発電が主な収益源になっています。
国が定める再生可能エネルギーの固定価格買取(FIT)制度を利用して電力の売却を行っていることもあり、景気に左右されず収益は極めて安定していると言えます。
基本的には、一度、設備を作れば、日々のメンテナンスは必要ですが、発電して、お金を稼いでくれるということになります。
高いリターン=高いリスクとなりがちですが、国の制度という裏付けがあるため、現状ではリスクが大幅に抑えられているといえます。
インフラファンドのリスク
設備が、地震や、噴火などの、自然災害の影響を受ける可能性があります。
発電量についても、天候の影響を受けるという収益の変動要因は存在しています。
また、経産省がFIT制度の一部を、2020年度中に終了させる法改正の検討も行っているようです。
あくまで、検討段階の話であり、決定事項ではないようですが、買い取り制度で、国民負担を増加させないためにも将来的には、何らかの制度見直しが行われる可能性はあると思われます。
注目されるESG
最近、投資先の企業を選ぶ際の新たな指標として「ESG」が注目されています。
ESGとは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス・企業統治)の頭文字をとったものです。
企業が環境問題や社会問題に取り組んでいるか、ガバナンス(企業統治)に力を入れているかどうかなどを考慮して投資するかどうか決めるという考え方で、「ESG投資」と呼ばれています。
儲かっているだけでは評価されない時代の到来です。
安定的なリターンを得ながら、地球の環境問題にも貢献できる投資対象として、インフラファンドを検討してみてはいかがでしょうか。