各所で、2023年の米国経済見通しが、語られています。
まもなくしたら、米経済はリセッション(景気後退)入りの、正式判定が出そうですね。
リセッション(景気後退)とは
米国では、国内総生産(GDP)が、2四半期連続でマイナスになると、リセッションといわれます。
リセッションの正式判定は、全米経済研究所が行うので、今は、テクニカル・リセッション入りしていて、速報的な景気の転換点として広く認識されています。
1945年以降に発生したリセッションの平均期間は11ヶ月、景気拡大の平均期間は58ヶ月とのことです。
平均約11ヵ月しかない景気後退の期間中に株価は底値をつけ、上昇に転じていきます。
直近で、米国の実質GDP(前期比年率)が、マイナスとなったのは、
2022年1-3月期、マイナス1.6%
2022年4-6月期、マイナス0.9%
です。
リセッションで起こること
一般にリセッションになると、株価は下がる傾向にあります。
2022年の、S&P500 指数は、20%近くも下落しましたが、リセッション(景気後退)の影響より、金利上昇による、景気減速の影響でしょう。
景気減速がしばらく続き、これから、景気後退が起こると思います。
現在の株価は、まだ十分、景気後退を織り込んでいない可能性があります。
リセッションの正式判定が出された時、さらに株価下落する可能性も残されているので、慌てないよう、心構えは事前にすませておきましょう。
積立投資家にはメリットも
私のブログで、この記事を読まれている方は、積立投資家である可能性が高いと思いますが、米国株が安く買えるのは、最大のメリットになります。
全世界株式インデックスでも、約60%は米国株でできていますし、十分な恩恵は得られるでしょう。
今までと同じ、積立金額でも、より多くの数量を積み上げるチャンスになります。
景気循環は自然の摂理
景気は循環します。
景気後退に陥った後は、景気拡大へと転じていきます。
景気は底をつき、その後、株価も回復に向かいます。
積立投資家は、ドル・コスト平均法を活用しつつ、景気後退局面では、安く数量を積み上げていきます。
そして、景気拡大局面では、いち早く、株価上昇から、その恩恵にあずかることができます。
まとめ
米国のリセッション(景気後退)は、確実にやってきます。
今の株価がリセッションを織り込んでいるのか、それとも、さらにここから、ど~ん、と落ち込むかは、私には分かりません。
普段、私は、タイミングを図らない投資を志していますが、やれることは、今までどおり、雪だるま(全世界株式)に、コツコツと積立投資(毎日積立)を続けることが、リセッションに対する、一番の対策だと思います。
さぁ、期待して、リセッションを待ちましょう。
牛の歩みも千里、未来のために種をまこう!