日本では、子供の時に受けるお金の授業はほとんどありません。
あっても、わずかな時間でしかないと思います。
お金との付き合いは一生涯続くにもかかわらず、お金についての知識や考え方が身についていなければ、お金をしっかり「稼ぐ」「貯める」「増やす」こともできないのではないでしょうか?
ちゃんとお金と向き合うなら、「金利」についての知識も身につけておきたいものです。
72の法則とは
お金が2倍になる期間が簡単に分かる計算式があります。
「72 ÷ 金利 ≒ お金が2倍になる期間」です。
計算式の金利は複利(利子にも利子がつく前提)で、計算結果は大まかな数字になります。
お金を借りる場合
あなたがお金を借りる時、借りている金額に対して金利が発生します。
金利負担の軽減を図るため、2010年6月に法律が改正され上限金利が引き下げられました。
現在は、借入金額に応じて年15%~20%です。
借入金額 | 上限金利 |
10万円未満 | 年20% |
10万円~100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
消費者金融で10万円以上100万円未満を借りる場合、法律上の上限金利である18%が通常適用されるようです。
例えば、金利18%でお金を借りる場合、「72÷18=4」となるので、約4年で借りたお金が2倍になることが分かります。
クレジットカードの分割払いやリボルビング払いを利用する場合、通常12~18%が多いようです。
預金金利に比べて、借入金利はかなり高いことが分かります。
どの程度の速さで借金が2倍になるのかを知り、お金を借りる前には、冷静な判断と、なるべく慎重になることが大切でしょう。
お金を運用する場合
計算式はお金を運用する時にも利用できます。
「金利6%でお金を運用する場合、何年で2倍になるのか」を知りたい時には、「72÷6=12」となるので、約12年で2倍になることが分かります。
最初の計算式は「72 ÷ お金が2倍になる期間 ≒ 金利」と変換できます。
この計算式を使えば、「お金を2倍にするために、何%で運用する必要があるのか」も分かります。
10年でお金を2倍にしようと思えば、「72÷10=7.2」となるので、金利7.2%で運用する必要があることが分かります。