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投資はした方がいいのか、貯蓄だけでもいいのか

投稿日:2021-01-03 更新日:

投資をしていない人から、よく受ける質問で「投資って始めた方がいいんですか?」がある。

そういう質問を受けると、私は「無防備すぎて、ライオンに食べられてしまう人」をイメージしながら、「投資は始めた方がいいですよ」と、できるだけ笑顔で答えることにしている。

中には、事あるごとに、何度も同じ質問をしてくる人がいるのだけれど、だんだん面倒になってきて、そういう人には「必要と思えるなら始めてみたら」と答えている。

結局のところ、決めるのは、私でなく、あなた自身なのだ。

何度も同じ質問をしてきて、投資に使える時間を無駄に浪費している人をみていると、ちょっと悲しくなってしまうのは、私だけだろうか。

好奇心って素晴らしい

もしかすると、「無防備すぎて、ライオンに食べられてしまう人」は、投資に対する好奇心が弱いのかもしれない。

私が株式投資に興味を持ち始めたのは高校生の時、自分のおこづかいで、何冊もの投資本を買い込み、夢中になって読んでいた。

母親からは、「投資は危ないからやめておきなさい」とか「昔、投資で大損をこいた人の話」とかを何度も聞かされて、考えを改めるように説得されていたけど、その後、「金持ち父さん、貧乏父さん」の本にも出会い、自然と投資に向き合うようになっていたと思う。

好奇心があるのと、ないのとでは、その後の行動も変わってくるというのはたぶん間違いない。

昭和のよき時代

調べてみたのだけれど、1974年、郵便貯金(分割民営化後はゆうちょ銀行の貯金)の通常貯金(普通貯金)の金利は4.32%だったらしい。

ちなみに、1年満期の定期貯金の金利は7.5%である。

今では考えられないけど、日本経済が成長している時代。

銀行に預けておくだけで、お金がどんどん増えるよい時代があったのだ。

私の両親はこの時代を知っている世代なので、私が若かりし頃、貯蓄を信じていたこともうなづける。

令和はどうか

少子化が進み、高齢者の数も増えている。

高齢者1人を、若者1人で支えなければならない時代がすぐそこまでやってきている。

人口減少はすでに始まっているし、日本経済が再び、成長することはありえない。

日本経済が右肩上がりになることはなく、銀行預金での運用もありえないと思う。

今の時代、普通預金に1年間、100万円を預けても、0.001%ぐらいの金利しかつかない。

利子の税率は20.315%なので、10円にもならない。

そんなわずかな利子では、1回分のATM手数料すら支払うことはできない。

低金利の時代、銀行も経営が厳しく、預金者から口座維持手数料を徴収しようとしている。

まもなく、無料で口座を利用できる時代も終わりを遂げようとしているのだ。

単に、銀行にお金を預けているだけでは、増えるどころか、減っていく時代がまもなくやってくる。

これを読んでいる人が、私のイメージする「無防備すぎて、ライオンに食べられてしまう人」なのかどうかは分からないけど、もしそうなら、今すぐ考えをあらため、投資の勉強を始めて欲しいと、切に願っている。

若者よ、未来を切り開くのは自分だ

投資は少額でも始められる。

娘たちにも同じことを伝えるつもりだ。

もし、将来に不安があり、まだ、あなたが証券口座を持たない人なら、すぐにでも開設手続きすることを考えてみて欲しい。

SBI証券や、楽天証券などのネット証券なら、大丈夫だと思う。

つみたてNISAが開設できたら、S&P500か、全世界株式のインデックス投資を始めて欲しい。

最近の私は、S&P500より、全世界株式インデックスをすすめているのだけれど、20代なら、40年以上は積立時間を確保できると思うので、S&P500でも大丈夫だと考えている。

余計なことはしなくてよい。

ただひたすら、積立投資で、数量を積み上げていくことだけに専念してみて欲しい。

積立期間も長いので、株価を気にする必要はない。

株価暴落は数量を増やすチャンスなので、むしろ喜んで欲しい。

月収の80%以下で生活し、20%は投資に回すようにして欲しい。

そうしていれば、お金の心配をすることなく、幸せな老後を迎えることができるだろう。

うまくいけば、老後を迎える前に、億万長者になれる幸運をつかめる人になれるかもしれない。

あなたの、幸運を祈る。
 
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