投資では、生活防衛資金を確保する以外にも、大切なことがあります。
それは「入金力を身に着ける」ことです。
なぜ、入金力を身に着ける必要があるのか
インデックス投資(全世界株式・米国株式)は、市場平均との連動を目指す投資手法です。
だれかを出し抜く投資ではないため、いつ始めても、だれが始めても、再現性があります。
全世界株式インデックスなら、平均利回りは、4% ~ 6% が見込めますが、投資リターンを決定づけるのは、毎月の積立投資にあてられる「資金力」になるかと思います。
家計の見直しから始める
家計支出は「消費」「浪費」「投資」の3種類
・消費:食費や光熱費など、生活に必要なものです。
・浪費:今を楽しむための無駄遣い、わずかな潤いは必要でしょう。
・投資:自分の将来を明るくする、書籍代、習い事代、貯蓄、投資信託の購入代金など。
収入における、理想の割合
消費:浪費:投資 = 70%:5%:25%
家計見直しのポイント
まずは「固定費」から見直してみませんか。
住宅費
収入の 25% ぐらいが一つの目安になりそうです。
収入の 30% を超えているようなら、住宅費の負担割合が高いと思われるので、別の支出を抑える必要があるかと思います。
自動車保険
事故を起こすと、莫大な補償を求められることもあり、自動車保険は必要な保険です。
預貯金だけでは対応できないため、保有資産の売却も必要になるかもしれず、加入必須ですが、高額すぎる保険料は無用ですので、見直しを検討しましょう。
個人賠償責任保険
日常生活で他人に対してケガを負わせたり、他人の物を壊してしまった場合、その損害を補償するための保険です。
最近は、小学生が起こした自転車事故に対して、保護者に9,500万円の損害賠償命令を求めるような高額賠償の事例もでており、自治体によっては自転車に乗る際、個人賠償責任保険や自転車保険の加入義務化の動きもあります。
こちらも必要な保険と言えます。
火災保険
万が一、火災がおきてしまうと、生活が一変してしまいます。
こちらも必要な保険と言えます。
生命保険
独身の場合は亡くなって悲しまれることはあっても、経済的に困る人はあまりいません。
自分の葬式代ぐらいは残しておきたいと思われるなら、300万円程度の死亡保険(定期保険)に加入しておけばよいでしょう。
生活防衛資金など、代用できる預貯金がある場合は、加入する必要はないでしょう。
就業前のお子さんがいる場合、残された家族が困らぬように、ある程度まとまった資金を残す必要があるでしょう。
医療保険
高額療養費制度があるので、自己負担額の上限額はせいぜい月10万円程度になるかと思います。
生活防衛資金など、入院費の支払いなどを、代用できる預貯金がある場合は、加入する必要はないでしょう。
加入しないことに不安を感じるなら、都道府県民共済などでの加入を考えてみてください。
個人年金保険
加入の必要はないと思います。
iDeCo、つみたてNISAで、インデックス投資(全世界株式・米国株式)を、長期間続けていければ大丈夫でしょう。
携帯電話代
SIMフリーのスマーフォンを用意して、格安SIMに変えましょう。
メールアドレスは、Gmail などでよいと思います。
本当に価値あるものだけにお金を使える人になる
普段、お金を使う時、何を考えていますか?
欲望のままに、お金を使っているようでは、入金力は身につかないでしょう。
入金力を身につけるためには、心を鍛えることも必要だと思います。
家計支出には、消費、浪費、投資の3種類がありましたが、お金を使う時は、なるべく、意識してみましょう。
収入が増えた途端に、消費や浪費が増えても困りますし、油断して、不必要なことに、お金を使わないよう、普段から心の方も鍛えておきたいものです。
まとめ
毎月のわずかな資金力の差が、将来のリターンを大きく左右します。
家計の見直しは、一朝一夕には完成しません。
定期的な見直しで、あなたも入金力を高めていきませんか。
牛の歩みも千里、未来のために種をまこう!