私の現在の投資先は、国内リートが中心となっている。
始めたのは、2014年5月26日なので、5年と5ヶ月ぐらいが経過したところだ。
状況としては、昨日の終値で、時価総額は投入した資金の1.92倍になり、1520万円の含み益が出ている。
複利効果のおかげで、実質の分配金利回りも税引後7.769%(年間の予想分配金:128万円)という状態である。
過去を振り返れば、25~28歳の3年間に、株式投資で284万円の損失を出した経験を持つ私にとっては、20代の時からの念願であった不労収入を、国内リートの分配金という形で受け取れるようになったことは実に喜ばしいことだと感じている。
今思うことは、決して、5年前の私に投資の実力があったわけではないということだ。
たまたま、始めた時期がよかったのか、運にも恵まれたのかもしれないが、それでも、今があるのは、諦めず取り組んできたことが一番大きかったのではと考えている。
しかし、現状に満足するわけにはいかない。
目指す先は、資産1億円以上の富裕層なのだから。
投資には資金が必要だ。
投資するための資金を継続的に確保していくためにはどうしたらよいのか?
毎日、本当に毎日、考えている。
寝ても覚めても頭からは離れない、そんな状況である。
投資資金をより多く絞り出すため、基本に立ち返り、家計を今一度見直すべきだと感じている。
今日は私の家計管理について少し話をしてみようと思う。
家計簿歴28年
今年、結婚9年目を迎えた我が家では、家計簿は私がつけている。
つまり、家計管理は私の仕事である。
私が家計簿をつけ始めたのは、結婚するよりもはるか昔、高校卒業後、親元を離れて一人暮らしを始めた時(1991年)からだ。
初めての一人暮らし、自炊する覚悟はしていたものの、生活費がいくらかかるのかも想像できず、仕送りで生活ができるのか不安でいっぱいだった。
元来の心配性な性格のお陰もあって、節約生活はぜんぜん苦にはならなかった。
新しい生活は、全ての体験が新鮮であり、結構、楽しめていたようにも思う。
最初の不安は3ヵ月ぐらいで解消した。
そういえば、一人暮らし1年目はテレビもない生活だった。(当然、インターネットなどもない時代)
家計簿だが、最初の10年間は、コクヨのキャンパスノートに自分で線を引き、日付、費目、内訳、収入額、支出額、残高を記入していた。
よくあるお小遣い帳みたいなもので、月末には各費目ごとに1ヵ月分の合計金額を電卓で集計して書き込んでいた。
継続しながら、月間推移や、前年対比で比較し、今月は無駄遣いしてしまったなぁ~とか反省していたように思う。
たぶん、この頃に、工夫して残高が増える楽しみを知ったのだと思う。
11年目からは、使う道具がキャンパスノートからPCに代わり、エクセルファイルで家計簿を管理するようになった。
表計算ソフトとは便利なもので、各種レポート集計も自動化できたし、随分、管理が楽になった。
そして、この頃からお金に関する未来予測が始まる。
エクセルシートの縦軸には、西暦、和暦、自分の年齢、両親の年齢などを入力する。
横軸には、収入(労働収入、不労収入)と、支出の費目を並べて入力する。
そういうマトリックス表を作成し、95歳ぐらいまでの収支の発生を費目ごとに、年単位で予測し始めた。
当時から両親の年齢を記入していたのは、将来、老後の面倒を見るとか、介護費用の発生などを見越してのことだった。
今は結婚して家族もできたので、妻や子供達の年齢や、妻の両親や、妻の姉妹の年齢なども、全てを受け止めるつもりで、記入している。
将来、だれが何歳の時にいくらぐらいの資金が必要になるのか、今のままだと何歳ぐらいの時に赤字になるのか、この部分の支出を削減したら赤字は解消するのかなど、予測シミュレーションしている。
2人の娘(小学校2年生、保育園児)のため、今後発生するであろう、大学までの教育資金、一人暮らしの仕送り費用、自動車免許の取得費用、結婚式の援助金、住宅購入の援助金なども予定済である。
今月から新たな予測も加わった。
自分が死んだ後、妻や娘たちが支払うであろう相続税についてだ。
なるべく税金を抑えて、後に資産を継承したいと考えるようになってきたからだ。
遺言のこと、相続税や贈与税、生前贈与のこと、資産管理会社を設立するメリット・デメリットを調べたりもしている。
あと、一番、気になるのは、将来、子供たちが相続の際、仲たがいすることがないようにということだ。
子供達の現状をみるに、他人のものを欲しがったり、うらやましがる気持ちが今は強そうなので、心配は尽きない。
今後の成長とともに変わっていくのかもしれないが、今は見守ることしかできないと感じている。
そういえば、抜けている項目があった。
孫のためのお金の予測はまだできていなかった!
私は、ほぼ毎日、時間があれば、このエクセルファイルを開いて見ている。
会社でも見ている。
業務開始までの合間に見たり、昼休みにも、よく見ている感じだ。
そうしているうち、毎日、見ている同じ内容でも、予想が不完全な部分に気づくことがある。
それを、改善したり、改善する方法をいつも考えている。
そうだ。よく考えてみたら、18年間もこの作業を継続中である。
改善するごとに、それまで見えなかったものが見えるようになる。
それまで見えなかったものが見えるようになった時、一歩成長した喜びを感じることができる。
シミュレーションの精度も確実に上がるので、やったことない人にはおすすめしたい。
管理は自己流なのだから、最初から完璧を目指す必要はない。
目標を書き出すのと同じぐらい、未来のお金を見通すことは大切なことだと私は信じている。
今から始める人へのアドバイスとしては、一度、未来を予測をしたからといって、完璧なものが作れたと思うのは、おごりであると言いたい。
不完全さは常に潜んでいるものだ。
それが見えないうちは、まだ、家計管理の修行が足りないということだと考えて欲しい。
現実にあることだが、毎月、同じ給料をもらっている二人がいて、一人はいつもお金がないと話している。
あと一人は貯蓄もあり、投資もしていて、同じ給料なのに、なぜお金がないのか不思議に思っている。
私の身近なところでも、そういうことが実際にある。
お金が貯まる(投資資金が用意できる)かどうかは、あなたの心がけ次第である、ということを肝に銘じておいて欲しい。
3種類のお金の使い方
お金の使い方は3種類に分けることができる。
将来、使いきれないほどのお金を残せる人になりたいなら、費用対効果の視点を必ず身につけよう。
消費
「支払う費用(コスト)=得られる効果(リターン)」なら消費となる。
食費や生活費、水道光熱費など、生きていくために最低限必要なもの。
浪費
「支払う費用(コスト)>得られる効果(リターン)」なら浪費となる。
無駄遣い。安物買いの銭失い。計画性のない衝動買い。
投資
「支払う費用(コスト)<得られる効果(リターン)」なら投資となる。
将来、かけたお金以上のリターンが期待できるもの。
まとめ
「稼ぐ力」は必要だが、それ以上に必要なのは「留める力」の方である。
貧乏人の無駄遣いという言葉を聞いたことがあるだろうか?
貧乏人は小銭を無駄にするからこそ、いつまでも貧乏人を抜け出せないのだ。
大きなお金を使う時は気にしていても、小さなお金を使う時は気にしないのではダメである。
お金を使うということに関して、妥協は許されない。
富裕層を目指しているからといって、投資資金を確保するために、消費を削るわけにはいかない。
もし、そんなことをしてしまったら、日常生活に大きな影響が出るだろう。
削るべきは浪費である。
あなたが、お金を使う時、たとえ、それが100円のものであっても、それが浪費ならお金を使ってはいけない。
日々、繰り返される、その判断の甘さが、ゴールを遠のかせしまうのだから。
お金がないのではない。
どんなに節約しているとうたっていても、浪費は潜んでいるものだ。
浪費をつぶし、1円でも多く資金をかき集め、将来、お金を運んでくれる資産を買うべきではないだろうか。