インデックス投資を始める時、ほとんどの人が悩むのは「米国株式」か「全世界株式」、どちらを選ぶかです。
そして、「全世界株式」を選んでからも、自分は正しい判断をしたのだろうかと、悩み続けることがあります。
隣の芝生は青く見える
私も「全世界株式」を選びましたが、投資信託のランキングなどを見ていると・・
S&P500 の、あまりの人気ぶりに、心が揺らぎます。
たぶん、私たち「全世界株式」派は、雑音に耳を傾けてはいけないのです。
ランキングを見たり、他人と比べるようなことも、してはならぬのです。
迷った時は初心に戻ろう
忘れていませんか?
なぜ、私たちが「全世界株式」を選択したのかを・・
今のご時世、「全世界株式」を選んでも、約6割は「米国株式」でできています。
当然、私たちも、米国の経済成長の恩恵は受けられます。
今、最も勢いのある「米国株式」派からは、4割の恩恵が受けられないじゃないかと、ご指摘が入るかもしれません。
でも、私たちは、その4割を失ってでも、確実に「リスク分散」する道を選んだのです。
分散投資によるリスクヘッジの観点から考えても、投資先はなるべく分散されている方が有利です。
私たちが選んだのは、十分にコスト(信託報酬)の安い、「時価総額加重平均」を採用した「全世界株式」インデックスファンドです。
1つの国を過信するのをやめ、どの国が不調になったとしても、決して大ダメージを受けないよう、このインデックスを選んだはずです。
長期的には世界経済は発展し続けると考えられています。
「全世界株式」にとっては、どの国の経済が成長するとか、どの国の経済が破綻するとか、そんなことは考えなくてもよいことになっています。
各国の経済力のパワーバランスは、時価総額加重平均となって、自動的にアセットアロケーション(資産配分)に反映されるため、世界の経済情勢を把握する必要もありません。
全世界が経済発展すれば、取りこぼすことなく、もれなく、恩恵を受けられるのが、「全世界株式」のメリットなのですから。
私たちは何も恐れることはないのです。
まとめ:「全世界株式」派にとってのゴールとは
思い違いをしてはなりません。
「米国株式」派に勝つことが、「全世界株式」派の勝利ではありません。
勝ち負けの問題ではなく、「全世界株式」派にとってのゴールとは、世界各国が順調に経済発展していく状況を見届けること、そして、その恩恵を受け取ることです。
牛の歩みも千里、未来のために種をまこう!
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