SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用されています。
3つのETFを組み合わせた運用のため、VT一本で運用されるファンドと比べると、運用効率はあまり高くないという評価をされることが多いようですが、実際にどれほどの違いがあるのか、本家VTと比較してみました。
雪だるま(全世界株式)の特色
雪だるま(全世界株式)の運用は「ファミリーファンド方式」で行われています。
ファミリーファンド方式とは、投資信託(ベビーファンド)の資金をまとめて、マザーファンドと呼ばれる投資信託に投資し、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組みです。
「グローバル株式インデックスマザーファンド(マザーファンド)」受益証券を主要投資対象とし、全世界の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指します。
画像出典:交付目論見書 2022.2.11
投資対象ファンドの割合(2022年2月変更)は次のようになっています。
米国の株式 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 60% |
米国を除く先進国の株式 | SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF | 30% |
新興国の株式 | SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF | 10% |
ファミリーファンド方式で、3つのETFに投資する仕組み自体を、コスト面から否定的に見ている方もいるとは思いますが、今のところ、全世界インデックスファンドの中でも最安の信託報酬を維持できているので、心配には及ばないと思います。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)で、「CRSP米国総合指数」のパフォーマンスに連動する投資成果を目指します。
あらゆる時価総額規模の米国株式を保有し、米国株式市場全体を投資対象にして、3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースで構成率を算定します。
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF
SPDRポートフォリオ先進国世界(除米国)ETF(SPDR Portfolio Developed World (ex-US) ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)で、「S&P先進国(除米国)BMI指数」に連動する投資成果を目指します。
この指数は、米国以外の先進国を所在国とする上場企業の投資可能ユニバース(似たような性質を持つもの、集合体)で構成されます。
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF
SPDRポートフォリオS&P新興国市場ETF(SPDR Portfolio S&P Emerging Markets ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)で、「S&P新興国BMI指数」に連動する投資成果を目指します。
新興国市場のあらゆる時価総額規模の株式に投資します。
浮動株調整後時価総額が1億ドルで、年間 の取引流動性の最低額が5000万ドルの投資を対象として、時価総額ベースで保有銘柄の構成率を算定します。
雪だるま(全世界株式)と本家VTの比較
雪だるま(全世界株式)と本家VTの比較には、ETFreplay.com の Backtesting を使用してみました。
結果は、ほぼ重なっていて、同じように運営されていることが分かります。
雪だるま(全世界株式)が緑ですが、ところどころ、本家VTの水色より、パフォーマンスが出ている箇所もあるようでした。
まとめ
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、VT一本で運用されているファンドと比べても遜色ないことが分かりました。
全世界株式インデックスの中では、信託報酬も 0.1102% と格安で、「長期・分散・積立」投資には向いているのではないでしょうか。
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