私は、12名ほどの、スモールな会社で仕事をしています。
現在、来年4月に入社される学生さんに会社説明会をしたり、面接をしたり、しています。
今年は、予想以上に、多くの方に興味をもっていただいたようで、ちょっとしたサプライズでした。
今まで、こんなに多くの方に来ていただいたこともなかったので、嬉しい限りです。
内定もいくつか出させていただきましたが、学生さんから断られることもありますので、個人的には、最終的に決まるかどうかは「ご縁」次第だと、と考えるようにしています。
でも、内定辞退されても、コチラは大丈夫です。
元々、目立たない会社なので、少しの間でも、興味をもっていただけたことに「感謝」です。
そんな感謝をこめて、就職活動中の学生さんが、将来、お金持ちになれるよう、この記事を書いています。
採用条件、手取り額、会社に貢献できる人を目指そう
スモールな会社なので、大盤振る舞いもできませんが、給与条件は以下のような感じです。
・大学卒(4年制) 210,000円
・短大卒 200,000円
・専門学校卒(2年制) 190,000円
月給21万円の手取り額
大学卒で、月給が21万円の場合(ここでは、通勤手当や、残業代などは含めないことにします)、社会保険料など、就業地によって計算も変わると思いますが、手取り額では、17万円+数千円になると思います。(最初の年は住民税はゼロです)
2年目以降は、社会保険料も上昇したり、前年の年収に応じて、住民税も控除されるので、僅かな昇給だと、残念ながら、手取り額は、あまり増えません。
経営者目線、月給21万円の会社負担
ちなみに、毎月21万円の給与を支給し、賞与を年間3ヶ月分と考えた時(年収315万円)、会社側が負担するコストは、年間378万円ほどかかります。
月割りにすると、31.5万円です。
スモールな会社の場合、378万円は、結構な大金です。
年間378万円の利益を出すのは、とても大変なことです。
人を育てるには、数年はかかり、途中、辞めずに、ちゃんと育ってくれるかも分かりませんので、リスクをかかえた投資だと言えます。
会社に貢献できる人とは
手取り17万円では、給与が安すぎると文句をいう人も、いるかと思いますが、あなたの力で、年間378万円を超える、粗利益(売上高-売上原価)を稼ぎ出さない限り、あなたは、会社に貢献するどころか、扶養されている、ことになります。
少し極端な例ですが、あなたに投資するか、全世界株式インデックスに投資するか、天秤にかけて考えてみましょう。
全世界株式インデックスに、長期投資する場合、5%~7%ぐらいの運用利回りになるかと思います。
378万円 × 5%~7% = 約397万円~約404万円
1年間で、19~26万円ぐらい増える感じです。
あなたは、1年間で、この 19~26万円を超える付加価値を生み出すことを目標にしなければならないと思います。
全世界株式インデックスよりも、あなたに投資する方が、もっと、お金が増えることを証明できなければ、あなたに、お金が集まることはない(昇給しない)かもしれません。
実際は証明できなくても、昇給するかもしれませんが、それは、会社が将来のあなたに期待をかけて、先行投資しているだけのことです。
なので、給与が安すぎると文句を言うのは、扶養されない状態になってからにしてくださいね。
会社負担の補足
ここまで、月給21万円の、会社負担を年間378万円として説明してきましたが、純粋に人件費分でしかありません。実際にはこの金額以上の会社負担が発生します。
採用するにあたり、あなたのために、会社は備品を手配したり、通勤手当など各種手当や、残業代を支払ったりするので、そういった費用負担が追加で発生しています。
真に、会社に貢献できる人になりたいなら、さらに、付加価値を生み出す努力も必要になると思います。
手取り17万円でも、お金持ちになれる戦略
手取り17万円でも、悲観することはありません。
戦略的に行動することで、お金持ちになることは可能です。
最大の武器は時間
大学卒で、4月1日新卒入社の場合、満年齢22歳です。
65歳まで働くと、43年もの時間があります。
やることはシンプル
手取り額の25%以上を、43年間、全世界株式インデックスに投資し続けるだけです。
手取り17万円の場合の25%は、42,500円です。
何とか、あと、7,500円確保できると、5万円に届きます。
生活は、残りの12万円+賞与などの一時金で頑張ってみましょう。
毎月5万円(17万円の29.41%)を、43年間、運用利回り6%でシミュレーションすると、資産1億円を超えることが分かります。
最初は、なかなか増えませんが、時間の経過とともに、複利の力が効いてくることが分かると思います。
43年と投資期間も長いので、毎月の積立額は5万円のままでも、十分かもしれませんが、賞与の一時金や、手取りが増えるタイミングで、積立額を引き上げることができれば、さらに資産形成のスピードを加速させることも可能です。
「やることはシンプル」の具体的な流れ
1.証券口座を開設しましょう
SBI証券か、楽天証券に、証券口座を開設します。
その際、確定拠出年金 (iDeCo または 企業型 DC)と、つみたてNISA もセットで開設しましょう。
⇒ SBI証券 の口座開設へ
2.いくら投資するのか
毎月の手取り額の25%以上を、投資資金として確保します。
25%確保できないからといって、諦めないでください。
最初は、25%確保するのが難しくても構いません。まずは、始める(行動に移す)ことが大切です。
一度、始めてしまえば、途中で投資資金を、増額していくことは容易にできます。
3.投資対象について
信託報酬が安く、時価総額加重平均を採用した、全世界株式インデックスファンドに、毎月積立の積立設定をします。
条件を満たすのは、
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド ⇒ 信託報酬:0.202%
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド ⇒ 信託報酬:0.1102%
・SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド ⇒ 信託報酬:0.1338%
などです。
4.アセットロケーション(資産の置き場所)について
積立設定の優先順位は、
2.つみたてNISA(年40万円まで、非課税期間20年間、総額800万円)
3.特定口座(源泉徴収あり)
の順番で、使い切るようにしましょう。
注意が必要なのは、iDeCoで、60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
その分、早く始めると、非課税期間も長くなり、将来的には、超お得になります。
5.賞与など、まとまった一時金を投資資金にまわしたい時
一括投資より、分散投資する方が安全なので、その資金を、24分割して、毎月の積立設定額に上乗せする、積立設定を追加しましょう。
資産形成に役立つ知識を得るための7冊
ネット上の情報をうのみにするだけでは、危険なこともありますし、自分が見たいものしか、目を通さないため、知識も偏りがちです。
本を読むことは、あなたの視座を、確実に高めてくれます。
良書と言われているもの、昔から、重版を重ねている本から、学ぶことは、とてもコスパのよい自己投資になります。
個人的には最低でも、10冊は読んでから、インデックス投資を始める方がよいのではと思います。
何冊も読み進むうちに、基本的なことや、大切なことは、別の本でも書かれていたな、という気づきも生まれてきますし、そういう気づきも出てくる感じになれば、怪しげな金融商品に、手を出したり、だまされることなく、自分の投資を続けていけると思います。
まとめ
今すぐ、お金持ちになりたいと「思っているだけ」では、お金持ちにはなれません。
「今すぐ」の考えは捨てて、確実なプランを選択して、実行していく覚悟を決めましょう。
来年、新社会人となる学生さんには、65歳まで、十分な時間があります。
その気になれば、学生のうちからでも、投資は始められますが、今後、40年以上の投資人生を生き抜いていくためにも、良書と言われている本を、今のうちに、たくさん読んで、視座を高めて、欲しいと思います。
全世界株式インデックス投資なら、積立設定をしたら、あとは、ほったらかし、も可能です。
時間はかかりますが、堅実であり続ければ、あなたは、40年後、確実に、お金持ちになっているはずです。
牛の歩みも千里、未来のために種をまこう!
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